w.o.d.は絶対に聴かないほうがいい。
夢中になれるロックバンドをもう増やしたくないなら。
w.o.d.の音楽は、例えるなら車の後部座席に乗り、縦肘をついて青空を眺める青年。
のどかな空に突然雷が落ちて、どしゃ降りにならないかなんて妄想する姿はとても無邪気で清々しく、ロマンチックです。
その天気雨のような荒々しい衝動に僕は身を委ね、なぜか安心できてしまうのはそれがすごく人間的だからなのでしょう。
このアルバムは、そんな彼らのフルレンジな感覚を、一切のコンプレッションもかけずに電子記録した始めての作品と言えます。
音源を聴くと「予定調和でない、自然とコブシがあがるライブ」が目の前に広がる。
実際にライブに行くと僕が若い頃に憧れた攻撃的なサウンドが、ワルガキたちの解釈で確かに今目の前で鳴っている。
僕世代(20代後半?30代)の人にはもちろん、今のロックシーンを愛する若者にもぜひ聴いて欲しい。
今のロックシーンに風穴をあけるであろう、カリスマの音を全身で感じろ!
音源きいて、音でかいなーと
ライブ見て、音でかいなーと
何がかっこいいのか、わかってるバンド、見えてるバンドかと。
グランジリバイバルなんて、売り手が売りやすくする言葉
シーンへのカウンターがなんたらってのも、誰かが仕掛ける言葉
これから、そう言われるのに苦しむんだろうなー。
ただカッコいいバンドなだけなのに。
今の若い子が聴きたい音楽って、もっと愛だの恋だの元カレだの何だの、そういう音楽だと思うんですよ。
無視ですもんね、こいつらは。風貌も、下北沢のバンドマンっていうよりかはテキサスのピザ屋みたいなツラで。
売れる音楽の傾向がガチガチに固まっているこのご時世に、この協調性のなさ。
流行りものを聴きたいっていう若者よりも、流行なんか関係なく、ずっと付き合っていける音楽を探しているあなたに、是非。
グランジ、ガレージロックをベースにグッドメロディ、グッドボーカルがのった素晴らしいロックサウンドだと思います。
こんな音がフェスやテレビみたいな音楽シーンのデカいところで鳴ってくれたら最高。